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男はつらいよ第18作『寅次郎純情詩集』

今作のマドンナは、
柴又のお邸に住む母娘。
光男の担任の先生、雅子(檀ふみ)と
その母親の綾(京マチ子)。

柴又とらやへ帰る早々、
一悶着あって旅に出る。
いつもながら昭和日本の原風景をみる。
寅さんの歩く信州上田の風景がいい。

べっしょおんせん
(別所温泉の温泉街)

別所温泉に着き温泉街へ向かって歩いてると
「車先生!」と声がかかる。
第8作で出会った旅役者の一座との再会。
まだ駆け出しだった大空小百合さんも
一座の花形として大人になってる。

(スケッチ:とらやでの団欒)
お嬢様育ちで浮世離れしている綾さんの
未来を面白おかしく語り合う中で、
余命いくばくもない母を思う雅子、
事情を知ってるさくらの二人が
いたたまれない思いでいる。

ほーむぶろぐ
柴又駅のホームで
旅に出る寅さんを見送りに来たさくらとの会話がいい。
「なぁ、さくら、人の一生なんてはかないもんだなぁ」
ついこの間まで元気だった故人を偲ぶ。

(1976年/昭和51年_12月公開)

テーマ : 日本映画
ジャンル : 映画

tag : 男はつらいよ 寅さん

男はつらいよ第17作『寅次郎夕焼け小焼け』

今作のマドンナは、
はち切れんばかりの色気と愛嬌で
画面からはみだしそうな芸者、牡丹(大地喜和子)。

上野の居酒屋でみすぼらしい
一人の老人(宇野重吉)を寅さんが助ける。
オバちゃんがルンペン呼ばわりしたその老人が
じつは青観という画壇の大家だった。

青観が故郷、龍野で寅さんと再会。
青観を迎える宴席で知り合った芸者、牡丹と意気投合。
別れ際、寅さんの「そのうち所帯もとうな」の言葉に
「ほんま、嘘でもうれしいわぁ」あっけらかんと応える牡丹。
この二人、最後までいい関係で終わる。

青観がかつての恋人、
志乃さん(岡田嘉子)を訪ねる。
何十年ぶりかの対面。

青観「僕はあなたの人生に責任がある」
志乃「…あなたがもう一つの生き方をなさってたら
   ちっとも後悔しなかったと言いきれますか」
志乃「人生には後悔はつきものなんじゃないかしら」
志乃「ああすりゃよかったなぁという後悔と、
   どうしてあんなことしてしまったんだろうという後悔。」
この二人の会話シーンがいい。
だれもが思うもうひとつの人生。
もしあの時、あの人に出会ってなかったら、
もしあそこで…と自分にもいくつかの“もしも”がある。

「ねぇ頼むよ、チョロチョロっと描いてよ、
 チョロチョロっとさ」
青観の邸を訪れ、苦境にある牡丹のために
絵を描いてくれとに頼むも断られ、
毒づいて去っていく寅さん。

樽の上で手を合わせる
龍野の牡丹を訪ねた寅さん。
「1000万積まれても譲らへん
 一生宝物にするんや!」
青観が送ってきた絵を見せられて
牡丹がうれしそうに言う。
それを見た寅さん、外に出て醤油樽に乗っかり
東京方面を向き青観に吐いた暴言を恥じるように
「先生、勘弁してくれよ…」
手を合わせて詫びる。
泣かせるエンディング。

(1976年/昭和51年 7月公開)

。。。。。。。。。。。
※龍野は兵庫県姫路市の西隣。
2005年に近接する町と合併してたつの市となった。





テーマ : 邦画
ジャンル : 映画

tag : 男はつらいよ 寅さん 大地喜和子

男はつらいよ第16作『葛飾立志編』

「己を知ること」
それが寅さんのテーマになる。
お世話になった女性の墓に
線香を上げに山形県寒河江の寺に。
和尚から学問を勧められる。

マドンナは某大学教授助手の礼子(樫山文枝)、
とらやに下宿している。
礼子の師でもある大学教授の田所先生(小林桂樹)が
不精で、シャイで、硬派で魅力的なキャラクターで登場。
タバコをふかしながら
団子を食いお茶を飲む。
とらやでの宴会で振り付けして
ソーラン節を歌う。
そんな人間味のある田所先生が礼子に思いをよせる。

そーらんぶし
考古学チーム対朝日印刷の草野球が
みんなほんとに楽しげにやってた。
またそのあとの、とらやでの宴会は
田所先生のワンマンショーで傑作だった。
寅さんよりも先生を応援したくなるくらいのキャラクター。


どて
田所先生が礼子への思いを
原稿用紙にしたためた大人で品格のある文面がいい。
礼子の心が揺れる。
手紙を書くことがなくなった今の時代、
思いを文字で書くことが新鮮に感じる。

二人の男がマドンナをめぐって争うこともなく
旅をするところで終わる。


(1975年/昭和50年 12月公開)

テーマ : 邦画
ジャンル : 映画

tag : 男はつらいよ 寅さん 小林桂樹

男はつらいよ第15作『寅次郎相合い傘』

男はつらいよ』シリーズの中でもこの第15作は濃い。
いくつもの見せ場がある。
第11作『 寅次郎忘れな草 』で出会った歌手のリリー
2年ぶりに函館の屋台で再会し
謙次郎(船越英二)との三人で珍道中から話が始まる。
kaigan
沈む夕陽をバックに海岸ではしゃぐ。
かつての青春ドラマを彷彿させる。

駅舎
あり金はたいて呑み食いしたあと
駅舎で一夜を過ごし、朝を迎える。
鉢巻しめてウォーミングアップの寅さん、
パジャマ姿で歯を磨く謙次郎、
ブラシで髪をとかすリリー
それぞれの身支度に
それぞれの日常感が出てる。
函館本線の木造駅舎がいい。

札幌
札幌大通り公園で三人がひと芝居うつ。
勤めていた万年筆工場から
退職金代わりにもらった万年筆を売る男を謙次郎。
それを知って同情する夫婦が寅さんとリリー
三人の役者ぶりに笑わされる。

荷馬車
北海道らしい
どこまでも続く青い空、
遠くまで見渡せるのどかな風景の中、
荷馬車にゆられてのんびりと進む。


otaru
謙次郎が30年の時を経て
小樽に住む初恋の人(信子)を訪ねる。
やっとみつけた信子の営む喫茶店へ入るも
一瞥もしない信子にいたたまれなくなり店を出る。
店に忘れたカバンを取りに戻ると…。


ステージ
リリーを不憫に思った寅さん、
リリー夢の舞台をとらやのみんなに身ぶり手ぶりで語り、歌う。
みんながリリーを思い浮かべてうっとり聴き入る。
ひとしきり話し終えて背中を向けた寅さんが呟く。
「いくら気の強いあいつだって、きっと泣くよ」
その寅さんの背中に、泣かされる。

(1975年/昭和50年 8月公開)


。。。。。。。。。。。。。。。。。。
寅さんが好きで、鉄道も好きで、
縁あって挿絵が2点掲載されました。
表1

旅と鉄道2018年増刊4月号
寅さんの鉄道旅 人情と聖地巡礼編


傘

傘
とらやでの団らん、
いつものように騒動が起こる。
リリーと今作中、2回目の大喧嘩。
マドンナをこれだけ罵り、大喧嘩したのは後にも先にもリリーだけ。
それだけこの二人の絆は強い。
その日の夜、降り出した雨の中、
さくらに促されて素直になれないまま、
リリーを柴又駅まで迎えにいく寅さん。
相合い傘で商店街を歩きながらまったりと仲直り。
第15作のクライマックス。

ホームを歩く

駅



テーマ : 日本映画
ジャンル : 映画

tag : 男はつらいよ 寅さんスケッチ リリー 柴又

第14作 男はつらいよ『寅次郎子守唄』

いつものようにとらやへ帰る早々一悶着あって
プイと旅に出る寅さん
唐津、呼子へ。

くんち
唐津くんちの威勢のいいかけ声とともに
曳山が町を練り歩く。
寅さん、啖呵売の口上にもおのずと熱が入る。

よぶこふなつきば
踊り子「こんな景色のよかとこで
    女の裸見てどこがよかすかねぇ」
寅さん「姐さんの芸を見に来たと思えば
    腹もたたねぇだろう…」
呼子の船着場で出会った踊り子(春川ますみ)と
二人でアンパンを分け合い過ごすひとときがいい。
バックにはこぶしの効いた♪はるみ節♪が流れてる。

呼子でのひょんな縁から赤ちゃんをおんぶして
とらやへ帰ってきた寅さん
その赤ちゃんが縁で今作のマドンナ、
看護婦の京子さん(十朱幸代)に出会う。
京子さんの所属するコーラス団の団長(上條恒彦)が
恋敵の寅さんから指南を受ける。

(スケッチ:とらやのシーン)
   僕はあなたが好きです。
   あれからずっとあなたが好きです

とらやに居合わせた京子さんに団長が思いを告白。


(1974年/昭和49年 12月公開)


テーマ : 邦画
ジャンル : 映画

tag : 男はつらいよ 寅さん 十朱幸代

第13作 男はつらいよ『寅次郎恋やつれ』

今作は二人のマドンナが登場する。
島根県、湯泉津(ゆのつ)で 窯業を営む絹代さん(高田敏江)と
第9作で陶芸家に嫁いだ歌子ちゃん(吉永小百合)が2回目の登場。

書斎
思いは言葉にしないと伝わらないという娘と
言わなくてもわかるだろうと思う父。
歌子ちゃんと父親との関係を修復すべく自宅を訪ねる。
ものぐさな男一人世帯の部屋で
ナポレオンを呑む寅さん。
風貌、痩せた体軀、缶ピーを無造作にくわえた仕草が
小説家然としたいい味出してる。

えんがわ
いろいろあったけど父と娘も和解したことで
役目を終えた寅さん、
旅に出る前に歌子ちゃんを訪ねる。
迎えた歌子ちゃんの浴衣姿が可愛い。
縁側から二人で花火を眺める。
花火を追いかけた後ろ姿に
「浴衣、きれいだね」
思わず寅さんがつぶやく。
旅に出る前の切なさ。


(1974年/昭和49年 8月公開)


テーマ : 邦画
ジャンル : 映画

tag : 男はつらいよ 寅さんスケッチ 吉永小百合

第12作 男はつらいよ『私の寅さん』

今作のマドンナは岸恵子
そのお兄さんが、かつて夜のヒットスタジオ、
ゲバゲバ90分などでMCとして一世を風靡した前田武彦。
その妹が画家を生業としている、リツ子(岸恵子)。

きしけいこ

たくさんのマドンナたちが
とらやで団欒を囲むシーンがある中、
寅さんをクマさんと何度も呼び違えるリツ子が可愛い。

寅さんを心のパトロンとしていたリツ子。
「いつまでもいい友だちでいたかったのに」
旅に出た寅さんのことを思い
さくらと川辺を歩きながらりつ子が言う。

(1973年/昭和48年 12月公開)

テーマ : 邦画
ジャンル : 映画

tag : 男はつらいよ 寅さんスケッチ 岸恵子

1月17日(木)オヤジの遠足

オヤジ二人で下町遠足。
寅さんの聖地、葛飾柴又へ。

しばまたえき
改札口午後1時30分集合。

さくらとら

ワクワクしながら改札を抜けると
ふりかえる寅さん、見送るさくら。

さくら
さくらの向こうに同行のyoshi。

参道

さんどう
参道に入るとすぐに高木屋がある。
旅に出る寅さん、
ひきとめようとするさくら、
寒風が吹く中、商店街を歩くシーンが思い浮かぶ。

帝釈天
帝釈天だ!
御前様がいた。
源ちゃんがホウキ持って掃除してた。
鐘をついてた。
トラのバカの落書きがあった。
寅さんと源ちゃんがすべって遊んでた廊下だ。
いろんなシーンが頭をよぎる。
やっと来たぞーッ!

貴子(池内淳子)の喫茶店ロークはこの辺だったか、
お千代さん(八千草薫)の美容室はどこだったか、
痕跡を探しながら河川敷へ向かう。

スケッチとモチーフ

すけっちえどがわ

『男はつらいよ』のオープニングは
いつもここから始まった。

ひとしきり歩いてそろそろ
柴又で一杯やりたいけど
まだどこも準備中。

ここまで来たらと立石へ。
うちだのれん
立石に来たらここでしょと『宇ち多』へ。
うちだ酒
ここのルールが飲み込めないまま
せわしなく呑み、食う。

えどっこ
立石2軒めは『江戸っ子』へ。
お飲み物はと聞かれて
「ボールふたつください」と応えた。
ここはかつてお世話になったことがあって
ルールも少しわかってるのでくつろぐ。
ママに一言、挨拶。
たていしえき
陽も暮れて立石をあとに
yoshiのホームグランド北千住へ向かう。

きたせんじゅ
yoshiのいきつけの〇〇〇で
テーブルに相席となった夫婦と
いろいろ話し呑んでいくうちに酔っぱらう。





。。。。。【見知らぬ乗客たち】。。。。。
横浜から柴又へ向かう車中、
久々に見知らぬ乗客を描く。
001
(京浜東北線_鶴見)
002
(京浜東北線_蒲田)
。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。
動画タイトル
見知らぬ乗客たち』 YouTube版
http://www.youtube.com/watch?v=PJdPrKXA0nI&feature=youtu.be

テーマ : 駅めぐり
ジャンル : 旅行

第11作 男はつらいよ『 寅次郎忘れな草 』

北海道を旅する寅さん。
網走に向かう夜汽車の中、
車窓を眺めながら
泣いてるひとりの女がいた。
マドンナとして4回出演することになる
リリー浅丘ルリ子)の初めての登場シーン。

なにか同じ匂いのようなものを感じ合う二人が
波止場で語りあう。
ポンポンポンポンと音を立ててゆく父ちゃんの船を
家族が見送っている。
二人には無縁のような家族の温かいシーンを眺めている。
(ここで流れる♪リリーのテーマ♪がせつない。)

りりとら
リリー:私達みたいみたいな生活ってさ…、
    あってもなくてもどうでもいいみたいな…

    アブクみたいなもんだね…
寅さん:うん、…風呂の中でこいた屁じゃないけど
    背中へ回ってパチン!だ

網走の波止場
二人に共通する
はぐれ雲のような自由さと、
それに見合う孤独感。
少ない言葉のやりとりで
お互いがそれを理解し合う。

リリー「いま何時?」
寅さんの腕をとり時計をみて立ち上がるリリー
リリー「じゃあ、また、どっかで会おう」
寅さん「ああ、日本のどっかでな!」
いつかまた会えそうな予感を残しての
別れのシーン。


(1973年/昭和48年 8月公開)


テーマ : 邦画
ジャンル : 映画

tag : 男はつらいよ リリー 寅さんスケッチ 浅丘ルリ子

自己紹介

ともぞう(いけだふみのり)

Author:ともぞう(いけだふみのり)
1本のエンピツと
紙きれがあれば、
人を描く。

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