6月吉日 渋谷のんべい横丁『紫水』

紫水のみなさんへ お世話になりました。
大分でKさんと結婚します。」

わずか2坪に7人がやっと座れるくらいの小さな店で出合い、
結婚したカップルがここ『紫水』には3組いる。
そのうちの1組が、大分で暮らすK夫妻。
ある日突然、女子のMちゃんが
一通の伝言を残してから17年が経った。
当時、紫水の常連たちにとっては衝撃的なニュースだった。
その旦那のKちゃんが一人、久しぶりに上京し横丁へやってきた。
紫水2階の座敷で当時を懐かしみながら
ちゃぶ台を囲んで小さな同窓会になった。

nagashi



酔いもまわってきたところで突然、
ギターを抱いた女性が
傾斜のきいた狭い階段を上がってきた。
「おかゆです 流しやってます」
「お粥?」つい聞き直した。
北海道出身で本名のゆかからついた中学校の頃からのニックネーム。
唄うことが好きだった亡くなった母への思いを糧に
3年前から流しとして日本中を旅しているとのこと。
平成のおんなギターながし おかゆ
まだ20代なかばの女性がひとり酒場を訪ねて
酔っ払いを相手に唄う。
『柳ケ瀬ブルース』『朝日の当たる家』『石狩挽歌』と
メニュー表から3曲リクエスト。
歌い終えるとスマホをとりだし動画をみせてくれた。
由紀さおりの『素敵な音楽館』という番組で、
ゲストの美川憲一の前で柳ケ瀬ブルースを堂々熱唱してるシーン。
当の美川憲一からお墨付きをもらっていた。
また、『カラオケバトル』という番組でも
ちょいと知られた存在のようだ。

このところ都内の盛り場をはぐれ雲のように流れてるらしい。
いつか時が流れ、おかゆさんが歳を重ねていいかんじに仕上がった頃
どこかの酒場でばったり会ってみたい。

流し



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tag : のんべい横丁 紫水 おんなギター流し

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ともぞう(いけだふみのり)

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横浜野毛と渋谷のんべい横丁を
ホームグランドとして酒場スケッチしています。

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